よくあるご質問
EDに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
専門医監修のもと、正確で実用的な情報をお届けします。
基礎知識
EDとは具体的にどのような状態を指すのですか?
ED(勃起不全)とは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が持続することを指します。
具体的には以下のような症状があります:
- 勃起が全く起こらない
- 勃起はするが硬さが不十分
- 勃起の持続時間が短い
- 性行為中に萎えてしまう
一時的な症状ではなく、3ヶ月以上継続する場合にEDと診断されます。
EDは何歳頃から起こりやすくなりますか?
EDは年齢とともに発症率が上昇しますが、若い方でも起こる可能性があります。
年代別の発症率:
- 20代:約5-10%
- 30代:約10-15%
- 40代:約20-30%
- 50代:約40-50%
- 60代以上:約60-70%
若い方のEDは主に心因性、中高年では器質性の要因が多くなる傾向があります。
EDの原因にはどのようなものがありますか?
EDの原因は大きく3つに分類されます:
1. 器質性ED(身体的要因)
- 血管障害(動脈硬化、糖尿病など)
- 神経障害
- ホルモン異常
- 薬剤性
2. 心因性ED(精神的要因)
- ストレス、不安
- うつ病
- 性的トラウマ
- パートナーとの関係性
3. 混合性ED
器質性と心因性の両方の要因が関与する場合
治療・改善
ED治療薬は安全ですか?副作用はありますか?
適切な医師の診断と処方のもとで使用すれば、ED治療薬は安全性の高い薬剤です。
主な副作用:
- 頭痛(最も一般的)
- 顔面紅潮
- 鼻づまり
- 消化不良
- 視覚異常(まれ)
注意:心疾患がある方や、硝酸薬を服用中の方は使用できません。必ず医師の診断を受けてから使用してください。
薬を使わずにEDを改善する方法はありますか?
はい、薬物療法以外にも多くの改善方法があります:
生活習慣の改善:
- 禁煙・節酒
- 適度な運動(特に有酸素運動)
- 体重管理
- バランスの良い食事
- 十分な睡眠
心理的アプローチ:
- ストレス管理
- カウンセリング
- パートナーとのコミュニケーション改善
その他の治療法:
- 漢方薬
- 低強度体外衝撃波治療
- 真空吸引器具
治療にはどのくらいの期間が必要ですか?
治療期間は原因や症状の程度により大きく異なります:
薬物療法:
即効性があり、服用後30分〜1時間で効果を実感できます。ただし、根本的な改善には時間が必要です。
生活習慣改善:
3〜6ヶ月継続することで効果を実感する方が多いです。
心因性EDの場合:
カウンセリングや心理療法では、数ヶ月から1年以上かかる場合があります。
個人差が大きいため、医師と相談しながら長期的な視点で治療に取り組むことが重要です。
生活習慣
食事でEDを改善することはできますか?
はい、食事はEDの改善に重要な役割を果たします。
ED改善に効果的な栄養素と食材:
- 亜鉛:牡蠣、レバー、ナッツ類
- アルギニン:鶏肉、大豆、ゴマ
- ビタミンE:アーモンド、アボカド
- ビタミンC:柑橘類、ブロッコリー
- オメガ3脂肪酸:青魚、クルミ
避けるべき食品:
- 高糖質・高脂肪食品
- 過度のアルコール
- 加工食品
地中海食のような野菜や魚を中心とした食事パターンが推奨されています。
運動はEDの改善に効果がありますか?
はい、運動はEDの改善に非常に効果的です。
推奨される運動:
- 有酸素運動:ウォーキング、ジョギング、水泳(週3-4回、30分以上)
- 筋力トレーニング:特に下半身の筋肉を鍛える
- ケーゲル体操:骨盤底筋群の強化
- ヨガ・ストレッチ:血流改善とストレス軽減
運動の効果:
- 血流改善
- テストステロン分泌促進
- ストレス軽減
- 体重管理
- 自信回復
週150分以上の中等度有酸素運動を継続することが推奨されています。
喫煙や飲酒はEDにどのような影響がありますか?
喫煙と過度の飲酒は、EDの大きなリスク要因です。
喫煙の影響:
- 血管を収縮させ、血流を悪化
- 動脈硬化を促進
- 一酸化炭素により酸素供給を阻害
- 喫煙者は非喫煙者の約2倍EDになりやすい
飲酒の影響:
- 適量:血流改善でプラス効果
- 過度の飲酒:神経系に悪影響
- アルコール依存:テストステロン低下
- 肝機能障害によるホルモンバランスの乱れ
禁煙により3ヶ月〜1年でEDの改善が期待できます。飲酒は適量(日本酒1合程度)に留めましょう。
医療機関
病院に行くのが恥ずかしいのですが、どうすればよいですか?
EDで悩んでいる男性は非常に多く、医師にとって一般的な診療です。恥ずかしがる必要はありません。
受診のポイント:
- 泌尿器科専門医を選ぶ
- 予約制のクリニックを利用
- プライバシーに配慮した医療機関を選ぶ
- オンライン診療も検討
受診前の準備:
- 症状の詳細をメモ
- 服用中の薬剤リスト
- 既往歴の整理
- 質問事項をまとめる
早期の受診により、より効果的な治療が可能になります。
診察ではどのようなことを聞かれますか?
医師は適切な診断と治療のために、以下のような質問をします:
症状について:
- いつ頃から症状が始まったか
- 症状の程度(硬さ、持続時間など)
- 朝立ちがあるか
- マスターベーション時の状況
生活習慣について:
- 喫煙・飲酒の習慣
- 運動習慣
- 睡眠状況
- ストレスの有無
医療歴について:
- 既往歴(糖尿病、高血圧など)
- 服用中の薬剤
- 手術歴
プライバシーは厳守されますので、正直にお答えください。
治療費はどのくらいかかりますか?
EDの治療費は治療法により異なります:
診察料(初診):
- 保険適用の場合:約3,000円
- 自費診療の場合:5,000〜15,000円
ED治療薬(1錠あたり):
- バイアグラ:1,300〜1,600円
- レビトラ:1,500〜2,000円
- シアリス:1,500〜2,000円
- ジェネリック:500〜1,000円
その他の治療:
- 衝撃波治療:10〜30万円
- 漢方薬:月5,000〜10,000円
- カウンセリング:1回5,000〜10,000円
EDの治療は基本的に自費診療です。器質性の原因がある場合は保険適用になることがあります。